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【工事写真の撮り方:建築編】よくわかる撮影ポイント4点(pdf資料リンク付き)

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建築業界は労働人口の減少傾向が顕著であり、1人あたりの生産性向上が急務となっています。

本記事では工事写真の撮り方について「建築編」としてご紹介します。

国土交通省等が公開している各種PDF資料のリンクも掲載していますので併せてご覧ください。建築現場における業務効率化の一助となれば幸いです。

工事写真とは


工事写真とは、工事の着工前から完成までの施工状況や過程を記録して保存する写真のことです。

工事終了後に施工時の問題が発生した際、証拠資料として利用されます。工事の検査など記録資料にもなる等、きわめて重要な資料です。

工事写真を撮る目的は以下のとおりです。

  • 工事の各過程を記録し、他工事の参考資料とするため
  • 工事終了後の維持・管理や保全を行うための参考資料とするため
  • 使用した材料の品質・構造物の寸法が設計図通りであることを証明するため
  • 施工方法が仕様書に基づいて適切に行われたことを証明するため

工事写真の撮り方をまとめたPDF資料


工事写真の撮り方の基準については「営繕工事写真撮影要領 (令和3年版)」に定められています。撮影要項や撮影項目を1つづつ丁寧に解説してありますので、まずはご一読ください。

>PDF資料リンク:国土交通省 営繕工事写真撮影要領 (令和3年版)

また近年では工事写真のデジタル化も普及しており、実施方法や基準について概要がまとめられています。

>PDF資料リンク:デジタル工事写真の小黒板情報電子化について【国営整第211号】(平成29年3月1日)

工事写真の撮り方:建築編 4つのポイント


工事写真の撮影は、資料の目的に沿ったものでなければなりません。建築物を撮影する際は、各工程の進行を理解した上で、撮影する範囲や、時期、そして位置やアングルを考えます。

写真の確認や撮り直しに時間がかかってしまうことを避けるため、撮り方の基本知識は抑えておくことが重要です。

基本知識は、撮影の「計画」や「構図」など4つのポイントに整理できます。

  • ポイント1:事前に工事計画を確認する
  • ポイント2:定点写真は先に完成後の様子をイメージする
  • ポイント3:5W1Hを意識する
  • ポイント4:黒板の内容を読み取れるようにする

ポイント1:事前に工事計画を確認する

工事写真は、各工程のタイミングを捉えて撮影します。事前に「いつ・何を」撮影するか計画を建てておけば、タイミングを逃すことはありません。

施工前に撮影することもありますし、施工中は事前にタイミングを決めておかないと必要な箇所を撮り忘れてしまいます。その場合、後になって撮影できないといった事態も発生します。

必要に応じて、工事計画を基に工事写真計画書を作成したり、工程表を用いて工事写真を撮影するタイミングを工事関係者全員に共有しておくことで、撮り忘れ防止につながります。

ポイント2:定点写真は先に完成後の様子をイメージする

工事写真の中でも、工事の進捗に合わせて撮影する全景などの定点写真は、変化がわかるようにできるだけ同じ場所や構図で撮影していきます。しかし、高い建物や大きな建築物では、「完成後に全景が入りきらない」という状況が生じます。そこで、全景の定点写真を撮る際には、完成後の建築物をイメージしてから一枚に収まるスポットを探す必要があります。複数の場所から天気の良い同一の時間帯に撮影するのも良いです。

また、毎回黒板を挿入して全景を撮影するのであれば、同じ構図となるように黒板位置も決めておけば、撮影がスムーズになります。

ポイント3:5W1Hを意識する

工事写真は工事計画や対象を1枚で伝える必要があります。写真を撮る際には「5W1H」が確実に読み取れるようにしましょう。

工事写真における5W1Hは次のとおりです。

  • When (いつ) :日時・施工時期
  • Where(どこで) :工事場所
  • Who   (だれが) :立会人・請負業者
  • What  (何を) :工事名・工事種目
  • Why   (なぜ) :工事目的・規格・寸法
  • How   (どのように):施工方法・施工状況

写真だけで情報を伝えられない場合は、必要事項を記載した黒板や縮尺を添えて撮影します。

ポイント4:黒板の内容を読み取れるようにする

工事黒板に記載されている、工事名や撮影年月日、撮影部位、施工者名などは、後からでも読み取れるように撮影します。照明の反射や太陽の光で黒板の文字が見えにくくならないよう角度に注意して撮影しましょう。

工事写真を撮る際の注意点


提出する工事写真の場合、撮影後に画像の加工はできません。工事写真は施工内容の記録と証明のために撮影しますので、工事と無関係の物が写っていたとしてもトリミングや明るさの調整は一切できません。

例えば「写真が暗かったため明るくした」、「被写体が小さかったためトリミングを行って大きく見えるようにした」、「不要なものが写っていたため消した」も全て改ざん扱いとなってしまいます。

工事写真を撮影する際には、周辺の不要物を取り除き、その場で確認しながら撮影すると良いでしょう。国土交通省の「デジタル写真情報管理基準」にも写真編集は認めないという規定がありますので、最新版をサイトで確認してみてください。

>PDF資料リンク:国土交通省 デジタル写真情報管理基準

まとめ:工事写真の撮り方は「工事写真台帳アプリ」に任せる


ここまで工事写真の目的から、撮影時の重要なポイントについてご紹介しました。

最近ではスマホ(タブレット)と電子小黒板で工事写真を撮影できるようになりました。現場での撮影だけではなく、撮影後の工事写真の管理にも活用できる様々なアプリやソフトが登場し、人材不足と言われる建築業界において一人一人の負担を減らすための進化が起きています。

本記事で紹介した工事写真の撮り方についても、工事写真アプリを用いれば誰でも簡単に理想的な業務運用を達成できます。

例えば工事写真アプリ「ミライ工事」には以下のような特徴があります。

  • 撮影から台帳作成まで、使い慣れたスマホで簡単操作
  • 電子黒板機能付き
  • テンプレート台帳のひな形で撮影の構図を確認
  • 国交省直轄工事にも対応し、電子納品可能
  • 写真台帳の出力にも対応(PDF・Excel)
  • 写真台帳PDFもアプリから送信・共有可能
  • 写真台帳はクラウドで共同編集できる
  • 工種毎に写真を自動フォルダ振り分け  など

アプリを用いて簡単に工事写真の撮り方を改善したい方は、以下をご確認ください。

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