クロアチアの屋根はなぜオレンジ?|世界遺産ドブロブニクの旧市街を知る【歴史|観光】
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こんにちは。ミライ工事メディアです。今回は世界遺産であるドブロブニクの特徴や歴史について紹介します。
目次
ドブロブニクの特徴
ドブロブニクは、W杯2022で3位の成績を収めたクロアチアの南海岸にある都市です。
また、ジブリ映画「紅の豚」や「魔女の宅急便」のモデルになった都市ともいわれています。
「アドリア海の真珠」とも呼ばれており、綺麗な海や街を見れることから地中海で人気のある旅行先の一つです。
ドブロブニクはかつて島だった
昔のドブロブニクは島でした。
395年にローマ帝国は東西に分裂し、西ローマ帝国はゲルマン民族の手によって、476年に消滅しました。
ドブロブニクは西ローマ帝国が崩壊したあと、スラブ人の襲撃から逃れてきたラテン人の居住区となりました。
そして、入江を挟んでスラブ人と対立する形での暮らしが続いていました。
12世紀後半になるとスラブ人、ラテン人との争いは消え、入江が埋め立てられ、平和な半島になりました。
その埋め立てられた入江が現在のプラツァ通りであり、かつての対立の象徴だった場所は、現在では2つの民族をつなぐ平和の象徴となっています。
ドブロブニクの別名に込められた意味
なぜドブロブニクは「アドリア海の真珠」と呼ばれているのでしょうか?
「真珠」と聞くと美しいイメージを持つことが多いですが、地理的な背景も影響して由来になっているのではないかと考えられています。
ドブロブニクはかつて、イタリアのヴェネチアに並ぶほどの港湾都市国家でした。
港湾都市は、物資の集散地点の役目を果たすため、港にある商業交易の重要地点として栄えた都市のことを指します。
商業の要となっている地域は、多大な利益を得られる故に、常に侵略の危機にも瀕していました。
そのため地中海の沿岸では防備に有利な自然の要塞として陸から近い島が役割を持って発展しました。
ドブロブニクはその美しさから「アドリア海の真珠」と呼ばれていますが、自然の要塞が「貝殻」のように例えられることも、意味が込められていると解釈できます。
ドブロブニクの屋根はなぜオレンジ色なのか?
ドブロブニクの綺麗な景色の構成要素には、旧市街にある建物の、瓦屋根の色も挙げられます。旧市街の建物は屋根がオレンジ色のものが多く、海の青に対照的な赤が入り、美しい光景を構成しております。
1991年に旧ユーゴスラビアが崩壊した後、民族紛争による内戦が勃発しドブロブニクは砲撃を受け、多くの建物が崩壊されました。
そのため、ドブロブニクの旧市街は世界遺産でしたが、1991年~1998年の間は危機遺産として登録されていました。
内戦が治まると、ドブロブニクは世界中から復興支援を受けたことで短期間の復興を遂げることができました。
その際に内戦で砲撃を受けた建物は新しい瓦に葺き替えられたため、綺麗なオレンジ色となっています。
では、なぜオレンジ色なのでしょうか。瓦がオレンジ色である理由はドブロブニクだけでなく、ヨーロッパの他の建物にも当てはまります。
ヨーロッパの建物の屋根には「洋瓦」という瓦を採用しているものがあります。
洋瓦は粘土を原料として、素焼きにして作られる瓦です。日本でも江戸時代末期頃から製造されるようになりました。
採取する粘土の質によって色合いは変わりますが、完成した瓦は粘土を焼いたままの赤褐色になることが多いです。
そのため、建物の屋根はオレンジのような色になります。
ドブロブニク周辺の観光スポット
クロアチアにはドブロブニク旧市街以外にも観光スポットがあります。自然に囲まれた美しい場所や伝統ある場所、どれも行って損はない名所になります。
ドブロブニク周辺の観光スポット①クルカ国立公園
クルカ国立公園はクロアチアにある国立公園です。クルカ川という川が公園内を流れており、綺麗な滝が見られます。
都市スプリットからバスが出ており、訪れることが出来ます。
公園内のランドマークでもある滝は「ヨーロッパで最も美しい滝」と呼ばれており絶景です。
以前は遊泳可能でしたが、観光客の増加や安全の考慮により現在は禁止となっています。
ドブロブニク周辺の観光スポット②ディオクレティアヌス宮殿
ディオクレティアヌス宮殿はスプリットに残っている宮殿であり、3世紀末から4世紀の始めにかけて古代ローマのディオクレティアヌス帝によって建てられたものです。
帝位を退いたディオクレティアヌスが隠棲するために建てられた宮殿でした。
古代ローマ時代に建てられた宮殿ですが、その保存状態は良く、歴史的価値があると考えられ、1979年に宮殿と周辺の地区が世界遺産に登録されました。
ドブロブニク周辺の観光スポット③トロギール
港町トロギールは世界遺産に登録された観光名所です。
ドブロブニクからは離れますが海岸沿いにあり、ドブロブニクのように過去に侵攻を受け、耐えた要塞島となります。
特色としてはゴシック様式やロマネスク様式が混ざった建築群があり、聖ロブロ大聖堂は最たる例です。
聖ロブロ大聖堂は13から17世紀まで建設が続けられ、建設に数百年を要したために変化していった中世の建築様式が入り混じっています。
ロブロ大聖堂の鐘楼からは島全体を見渡すことが出来ます。
まとめ
今回はドブロブニクについてまとめました。
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